昨今の手ぬぐいは柄も豊富になり、
タペストリーや額縁に入れて飾るなど
おしゃれな使い方をされてる方もいらっしゃいます。
この項目ではそんな手ぬぐいの染め方や柄にまつわる話を少し詳しくお話しいたします。
手ぬぐいの柄の意味を覚えたら新たな楽しみ方が見えてくるかもしれませんね!
手ぬぐいの染め方には大きく分けて5種類
捺染・注染・絞り染め・友禅染・プリント(顔料)となっています。
手捺染の中でも細かく分けていくと友禅、型紙友禅・絞り染めなど多岐にわたります。この項目では手ぬぐいの染め方の種類をほんの少し詳しく解説しています。
捺染(手捺染)『てなっせん』とは板の様な枠を使い染料を混ぜた糊をへらで延ばし乗せて行き染める古くからある技法の一つです。
はっきりとした輪郭があり連続した模様や単色のものを取り扱う事に長けています。
注染『ちゅうせん』とは布地に防染糊という防波堤の様なものを乗せていき
染料を流し込み染めていく技法です。
防染糊を手作業で乗せていく前に捺染を行う事もあります。
防染糊を置きヤカンで染料を注いで染め上げます。一度に多数の染料を使い色を混ぜてグラデーションさせる事もできるのが特徴です。
友禅染め『ゆうぜんぞめ』とは防染糊を絵の様に描いていく為、糸目糊『いとめのり』と呼ばれる程繊細な防染を行い絵画を描くように『色挿し』という筆や刷毛などを使い色を染めていく、京友禅や加賀友禅などかなり複雑な柄を描く際に用いられることが多いが、捺染の技法を取り入れた型紙友禅などもあり幅広い。
絞り染め『しぼりぞめ』とは糸で布地を固く縛り防染した状態にした状態で模様を描く捺染の技法の一つです。防染の時につくシボと呼ばれる波状や凹凸が現れるのが一般的です。
手ぬぐいの柄には昔から縁起のいいとされている柄(吉祥紋)をよく使われます。
ここでは『伝統的な和柄』や『吉祥紋』など縁起の良いとされている紋様の意味などを少し詳しく解説していきます。
豆絞り『まめしぼり』とは豆粒のような小さな丸の紋様です。元々は絞り染めの技法で染め出していた物が豆絞りと呼ばれていました。豆は一粒撒くと多くの豆になる事から子孫繁栄や商売繁盛など、また小さな丸は目を連想されるとして厄除けのお守りとしても使われるおめでたい柄です。
青海波『せいがいは』とは半円を連続させ波を表した紋。
穏やかに広がる波に未来永劫続く平穏を願う紋様です。
穏やかな日々が続く様にと古くから願われた縁起の良い柄です。